スキマセノビな日々

ちょっとしたスキマ時間と空間で思ったことを書いてみた

2つの逆襲をチャングムと半沢直樹に見た

 暑すぎるのとコロナとで外に出にくいです。それに、パソコン仕事の締め切りも2つ重なっていて、家に缶詰になっています。

 気分転換したいと思ってテレビをつけると『宮廷女官チャングム』が映りました。『冬のソナタ』のあとで、さらに韓国ドラマブームに追い風を吹かせた作品です。

 もう十年以上前にNHKで観たやつ。調べると、日本では2005年10月からの放送だったらしいから、もう15年前になるんだ。時の流れの早さが恐ろしい。

 そのドラマを見ていて、まず驚いたのが、画面比率が4:3だったこと。今のテレビは16:9が主流です。チャングムの画面は横が短い。もちろん、画像も粗いです。懐かしさが込み上げてきました。「こんな画面を見てたんだ」って。

 そういう感慨は置いといて、チャングムの苦境は半端ないです。毎回、「どうすんの?!」と突っ込みを入れずにはいられないピンチに見舞われます。しかし、チャングムはこれを乗り越えるのです。

 ちなみに今日は、料理人にもかかわらず味覚を失ったことが、敵のチェ尚宮(サングン)にバレて、「水剌間(スラッカン)に味覚がない者は不要だ」と迫られていました。チェ尚宮さん、なかなかいい感じの悪役ぶりです。

 

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 きつい攻撃に対し、ただ静かにたじろぐだけのチャングム

 

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 実は、チャングムは、王子の病の原因究明のために、自らニクズクとニンジンを服用したのですが、その副作用で味覚異常になってしまっていた。それを治すために、菜園に出向状態になっている元上司の医師から、蜂の針を使った実験的治療を受けていたのです。

 チェ尚宮に味覚異常を知られ、同僚の前で詰め寄られたチャングムなのですが、このときすでに、当時の最先端医療によって快方の兆しが出ていたんですね。でも、まだ確信は持てないでいた。だから、写真のようにたじろいでいたのでしょう。でも、ちょっとたじろぎすぎじゃないの。「味覚、たぶん戻りました」って言えばいいのに。

 だから、同僚の前で味覚検査を受けることになってしまう。でも、治ってるので、どんどん味を当てちゃう。それも難易度高すぎの問題で、です。

 そして、やっと事情が明らかにされます。それも、チャングム自身からではなく、上司の最高尚宮(チェゴサングン)から遠回しだけど、しっかりと嫌味を込めた逆襲がなされるのです。だから、チャングム自身が事情を話すよりも、ずっと相手を痛めつけられます。ただし、「ざまあみろ」とはならない。ひたすら恐縮するのですね、チャングムは。

 

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 この流れを観たとき、ふとあることを思いついた。これって、半沢直樹さんの倍返しに似てるんじゃないかと。でも、決定的に違うのは、半沢さんは「倍返しだっ!」って飛沫を飛ばしながら声に出して言うけど、チャングムはそんなこと言いません。相手をギャフンと言わせても、ただひたすら俯き加減で恐縮するのです。

 どちらも時代劇ですが、この違いはなんだろう(半沢さんのドラマを時代劇というのはどうかという意見は置いときます)。

 逆説的に考えると、今の日本男児は、溜まった鬱憤を声に出して言いたいけど言えないんでしょうか。これに対して、韓国女子と日本女子は、鬱憤を普段から周囲にぶちまけちゃってるから、奥ゆかしくもジンワリと、さらに相手を徹底的ににやっつける新しい方法を模索している最中なのでしょうか。ということは、派手目な攻撃をしている半沢さんよりも、チャングムの方が圧倒的に怖いんですね。

 方法は違いますが、どちらも相手をコテンパンにやっつけるという点では同じです。今の時代にできないことを時代劇というシチュエーション・チェンジにて実現する。庶民の鬱憤晴らしの時代劇は不滅です。来週のチャングムも楽しみです。

 

 参考:

www.bs4.jp